宇宙混沌
Eyecatch

第3章:武道 [6/6]

「入るぞ」
「はわわわわわ」
「あっちょっ……待っ……」
 許可を得る問いと同時に襖を開けた大倶利伽羅は、審神者が宗三の膝の上に座り、彼の襟ぐりを掴んでいる所を見てしまった。
「…………」
 暫しの沈黙の後、ずんだ餅を持ったままそっと襖を閉じる。
「あっ! 待て! 待つんだ倶利伽羅!!」
「お願いですから兄さまには内緒でえぇ!」
 執務室から飛び出してきて彼の腰巻を掴んで懇願する二人に、大倶利伽羅は溜息しか出ない。
「お前達がどういう仲だろうがどうでも良い……。誰にも話すつもりはない」
「ありがとうございます!」
「宗三で襦袢脱がす練習してたと知れたら本気で愛想尽かされる!」
 てっきり何か別の真っ当な理由を予想した皆様、此処の審神者はこういう奴です。

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