宇宙混沌
Eyecatch

第4章:逆三日月


 背中に衝撃を感じた骨喰が首と視線だけで振り向くと、赤い目の付喪神が感情の無い顔で骨喰の背を見ていた。
「くっ…」
 骨喰は膝を突く。急所を突かれた。人間の器は力を失い、実体を失って霧散する。
「さすが、あわたぐちのようとうですね」
 今剣は骨喰を突き刺した刀身を仕舞うと、ガラン、と音を立てて縁側に転がった骨喰藤四郎の本体を拾い上げた。
「あのみかづきのはなしあいてだっただけのことは、ありますね。とうしんごと、はかいするつもりだったんですよ」
 主の元に骨喰を届けようとしたが、新選組の四人の姿が目に入る。今剣は素早く身を隠し、彼等の動きを追った。異変に気付いて主の様子を見に行ったのか。
「……あとでいいかな」

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