第4話:逆三日月 [2/4] 「「!?」」 触れ合うか触れ合わないかという時だった。二人は嫌な気を感じて互いの体を離し、刀身を取り出して構える。酔ってはいたが、酔い潰れて刀としての役目が果たせなくなる程ではない。 「何…?」 「さあ…」 隣の部屋から襦袢姿の和泉守が、やはり抜き見の太刀を片手に顔を出した。 「今の何か判るか?」 「判んないけど、かなり嫌な気したね」 清光が答えている間に、パジャマの堀川も現れる。 「一応見回ろうか」 「主は? 今日の近侍は誰だ?」 「秋田君だと思うけど」 四人は話しながら、気を抜かぬ様に主の部屋へと向かう。空には、細い月が浮かんでいた。 1 2 3 4« 第3話:約束第5話:別離 » 星神智慧 闇背負ってるイケメンに目が無い。 MisskeyくるっぷFollow @CosmossoahCmore...