第8話:愛され系審神者は怖れ、怖れられている [5/5] 「さよくんもやってもらうといいです! たのしいですよ!」 会議後、部屋に戻ろうとした所を小夜は今剣に手を引かれて庭に出た。日本号がふらふらとしながら、短刀付きの鋤をくるくると振り回している。 「なんだまだチビが居るのか……って、小夜か……」 「僕は良いよ」 精神年齢が高めの小夜は遠慮し、自分も一服したいので今剣に礼を言ってから母屋へ戻る。一期が審神者の後を追って彼の部屋に入るのを目撃した。 (……何かあってからじゃ、遅いんだよ、一期……) 小夜は心の中で何も起こらない事を祈る。兄が行っていたこの「祈り」が通じる事などあるのだろうか、と訝しみながら。 1 2 3 4 5« 第7話:粟田口兄弟は一途でありたい第9話:宗三左文字に悪意は無い » 星神智慧 闇背負ってるイケメンに目が無い。 MisskeyくるっぷFollow @CosmossoahCmore...