宇宙混沌
Eyecatch

第4章:愛され系審神者には守るべきものがある [3/5]

「ところでいち兄、ずうっと上の空やけど、想い人でも居ると?」
 博多の質問に、大部屋の中で散らばって遊んでいた兄弟達が一斉に集まってきた。
「そりゃ本当か!?」
「誰? 誰?」
「応援致します!」
 弟達にだけは絶対秘密にしておきたかったのに、あっさり見破られてしまった一期は答える術が見つからない。
「えっと……」
(言えない! 相手が主殿だなんて絶対に言えない!)
「待てよ、この本丸の連中だとすると、おと……」
「薬研クン! それ以上はボクが怒っちゃうぞ!」
「悪ぃ」
 この本丸、前審神者の意向によりジェンダー教育もバッチリだ。問題は相手の性別ではない(そもそも傀儡が男性なだけで、刀に性別は無い)。薬研も最近は宗三と長谷部が部屋でイチャつくもんだから、織田組で集まらずに粟田口の部屋に居る程度には気が回る。
「それで、一体どなたなんです?」
 平野の質問は容赦無い。答えないのも不自然だろうか。一期が冷や汗を垂らしながら固まっていると、部屋の隅から救いの声が。
「無粋だよ、皆」
 後で鳴狐に額を床に付けて感謝しといた。

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