G4693字しがみつく 私、なんで生きてるの? その少女は、ふと、足を止めた。主要な駅と駅とを繋ぐ乗り換え通路の真ん中で、人混みの中立ち止まった彼女に、後ろを歩いていたサラリーマンが悪態をつく。 彼女は小さく謝ってから脇へ寄る。駅ビルのシ
R18+3266字傷 私ね、安定が居てくれたら、歴史なんてもうどうでも良いかな、って、思ってきちゃった。 その日、近侍として主の仕事を手伝っていた安定は、そんな主の言葉に丸い目をさらに丸くした。 「えっ、どういう意味…」 「そっ、そのまま
R18+2044字想い出 沖田君が居た頃は、主の事で喧嘩なんてした事無かったのに。 「乱ちゃんの髪の毛は良いなーさらさらでつやつやで」 「ふふっ」 乱藤四郎は主に髪を結えてもらいながら、嬉しそうに微笑んだ。今日の近侍は彼の役目。しかし、彼の時