宇宙混沌
Eyecatch

一生分の愛を君に [6/7]

 竹千代は抜かないまま、脚を伸ばしてもろはの片脚と上下を入れ替えた。もろはのもう片方の脚を持ち上げて、横を向かせる。
「ひあぁ!!」
 回転する向きの刺激は当然初めてで、悲鳴が出る。驚いたもろはが口を押さえている間に、竹千代は脚を肩にかけて、再び深く潜った。
「あ!?」
 さっきよりも深い。それに他の良い所にも当たって、もろはは法悦に至った。甘い痺れに目を瞑って縮こまると、竹千代が手を握ってくる。
「悪い、痛かったんだぞ?」
「ちが、違うよ」
 指を絡ませるように握り返した。
「なんかすごい幸せ……」
「……続けて良いのか?」
「ん。竹千代もこっちおいでよ」
 蕩けた表情でそう言うもろはは、竹千代の目には見知らぬ女にも思えた。しかし繋がれた手から伝わる温もりは、いつも自分を抱えているものと同じで。
「……そうだな」
 もろははここまで曝け出してくれたのだ。竹千代は気が向くままにもろはの脚を舐めてから、腰を再び打ち付けた。
「ひあっ! あっ! あぁん!」
 一度達した身体に、許容量を超える快楽の波が打ち寄せる。逃げようにも脚を抱かれていては、もろはは縋るように竹千代の手を両手で握り締めるしか出来ない。
 二度、三度と達するうち、意識が朦朧としてきた。意味のある言葉が出せないので、竹千代の手の甲に爪を立てて気付かせる。
「あっ? どうしたんだぞ?」
 竹千代も果てそうになっていたが、慌てて止める。もろはが言葉を発するのを辛抱強く待った。
「竹千代のこと、わかんなくなりそ……」
 言って肩から脚を下ろそうとする。竹千代はそれを許して、一度抜いた。
「やっ、もっと来て……」
 もろはは回らない頭で必死に訴える。握ったままの手を引くと、竹千代はもろはに覆い被さった。
「こっちの体勢ですれば良いんだぞ?」
「ん。口吸いも」
 強請られるままに与えて、手を解く代わりに芯を繋げた。もろはも脚を伸ばし、体をできるだけ密着させたまま揺らす。もろはの思考は少し戻り、一方で竹千代を締め付ける力は強まる。
「そんなに締めるな。中で出るんだぞ」
「出しても大丈夫だよ」
 [いざな]われて、そのまま吐き出す。竹千代はもろはを抱き締めて暫くそのままで居ようとしたが、もろははその背を叩いて起こした。
「出したらすぐ抜けって言ってた。膜が外れないようにして」
「へーい」
 余韻に浸りたい気持ちもあったが、理性が勝つ。言われた通り気を付けながら引き抜くと、ゴミの処理はもろはが請け負った。
「手際良すぎるんだぞ」
「なんだよ、生娘じゃなかったって疑ってるのか?」
「別に生娘しか食わぬ趣味は無いが。それに疑ってもないんだぞ」
「えっ、竹千代まさか初めてじゃないのか?」
(さっきの体勢変えるのもやたら上手かったし)
「なんでそうなるんだぞ。お前は筆下ろしが趣味なんだぞ?」
「ち、ちげーよ! ただ、お前の初めての女で良かったなって」
「ふうん?」
 変化と行為でくたくたになってしまい、竹千代はもろはの隣に寝転ぶ。
「風呂入る時間残して起こしてほしいぞ」
「アタシも眠い」
 もろはは時計のアラームをセットすると、掛け布団を引き寄せて二人の体にかけた。
「お前も寝たら誰が起こすんだぞ」
「時計が起こしてくれるよ」
「便利……」
 竹千代は目を閉じる。もろはは構わず続けた。
「理由訊かないのかよ」
「言いたければ勝手に言えば良いぞ」
「……アタシは、竹千代に添い遂げたとしても、竹千代の最後の女にはなれないからさ」
 言って竹千代の腕にしがみつく。竹千代は溜息を吐いて、もう片方の腕を布団から出して上に伸ばした。
「人型への変化、俺もやろうと思えば殺生丸様みたいにずっと人間の姿で居られると思うぞ。後妻を娶る気が無くなるくらい、帰ったら飽きるほど抱いてやるんだぞ」

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