宇宙混沌
Eyecatch

若夫婦の床事情


正常位

 理玖が私を押し倒した後そのまま[]れる時はだいたい、もう理玖の方は昂ぶっていて余裕が無い時。
「とわ様」
 表情だけは取り繕おうとしているみたいだけど、匂いでバレバレ。
「とわ様、お慕いしておりやす」
「う、ああっ」
 まだ、最初に奥まで入れる時は少し痛い。指で慣らしてくれることの方が多いけど、理玖が急いている時は忘れられてしまう。あくまで最初だけで、中で理玖が揺らしているうちに気持ち良くなるから、構わないけど。
 理玖が胸元の辺りに吸い付く。最近はこうやってキスマークを付けられるから、胸元を[はだ]けたくても開けられなくなっちゃった。
 理玖は徐々に、唇を当てる場所を上に移動させる。
「……首は駄目だって」
「何故です?」
「見えちゃうよ」
「この船に乗ってる奴は皆知ってますよ」
「理玖が言いふらしたんでしょ」
「心外ですね。おいら以外が手を出さないように釘を差しただけです」
 それとも、おいら以外も試してみたいとか? と耳元で囁くので、思わず理玖の膝の裏を蹴りつけた。
「……私も理玖にキスマーク付ける」
「願ってもない。嬉しいです。お好きな場所に好きなだけ付けてください」

騎乗位

 駄目だ。これ、頭がくらくらする。
「どうしやした?」
「……なんでもない」
 私の手の下に、理玖の硬い胸板があった。綺麗な顔が、薄く微笑みながら私を見上げている。
 こんな、こんな無防備な姿で私の体の下に大人しく収まっているなんて。しかもこれから何処を噛んでも良いなんて。
 何か良くないことをしている自覚がありつつも、恐る恐る理玖の胸に歯を立てる。
[いつ]っ」
「ごめん!」
「吸うだけで良いんですよとわ様。とわ様が噛みたいのなら、おいら我慢しますけど」
「そ、そうなんだ……」
 確かに理玖の歯は当たってなかったかも。真っ赤になって止まっていると、急に下から理玖が突いてきて、思わず悲鳴を上げた。
「あっ、理玖!!」
「すいやせん。とわ様があんまり可愛いもんで」
 さっき付けたばかりの噛み跡が視界の中で揺れる。理玖が精を吐く前に、私の方が頭が真っ白になった。背中を往復する心地良い痺れの中で、腿にぬるりと生暖かいものが流れ出るのを感じた。

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