スツルムの上客 feat. Drang [2/6]
「痛かったら言ってね」
一糸纏わぬ姿にした少女に声をかける。小さな頷きだけが返ってきた。
柔らかい肌に指を滑らせる。胸の膨らみから始めて下へ、腰のくびれをなぞって更に下へ。お尻を柔く掴むと、緊張したかのように固くなった。
「ちゃんと解してあげるから」
割れ目に指を添わせると、スツルム殿は脚をきつく閉じようとした。
「ドランク、その、火を消してほしい」
「なんで?」
「…………」
「言ってくれなきゃ解らないよ~?」
まあ、見られて恥ずかしいのだろう。恥ずかしい、と言うのも恥ずかしがるのはなかなか愛らしい所もあるものだ。
それにしても良い体だ。胸の形の良さはこれまで経験してきた中でもかなり上位に入る。後で吸わせてもらおう。まずは、こっちだ。
「ん~~~~」
指をそのままスツルム殿の中へ滑らせると、言葉にならない声が上がると共に、その腰が大きく跳ねた。
「おやおや?」
思わず意地悪な笑みを浮かべてしまう。
「ずいぶん敏感なんだねぇ」
「うるさい! 早くしろ!」
「もぉ~。強請るならもうちょっと可愛く言ってほしいなー」
指を中で動かす度に、腰も動く。それに合わせて乳も揺れる。とんだ淫乱少女だ。
空いている方の手で揺れている胸を捕まえ、吸い付く。
「あっ、やぁ……」
泣きそうな声を出しながら、スツルム殿が抵抗した。だが此方も離すまい。指の出し入れを速くすると、瞬く間に僕の肩を掴んでいた手の力が抜ける。
「はぁ……挿れるね……?」
まあ、駄目と言われても挿れるんだけど。指を抜いた後もなお、ひくついている秘部に己をあてがう。少し挿れにくかったが、何回か入り口付近を擦っていたら成功した。
「きつ……」
「あ、あ、あ、」
初めてなら快感百パーセントという訳でもないだろう。未知の感覚の刺激が強かったのか、抵抗する気力を失ったのか。スツルム殿はされるがままに僕を受け入れる。
僕のが残り四分の一、と言う所で、奥まで入りきった感覚があった。この体格差なら仕方ないか。スツルム殿はどうにも焦点の合わない瞳で、荒い息だけをしている。
「スツルム殿」
呼びかけると視線だけがこちらを向いた。
「スツルム殿の中凄く気持ち良いよ。大金払った甲斐があるってもんだ」
言って思い切り、根本まで入る様に突いた。僕の背中に快感の衝撃が走り、耳に悲鳴の様な声が届く。
「痛いよね? でもごめん、止められないや」
抜き差しする度にスツルム殿の喉から懇願する声が出た。でも僕もスイッチが入っている。それに、僕はこうする権利を買ったじゃないか。
止めてほしそうに伸びてきた手を掴み、彼女の頭上で拘束する。支えを完全に失った乳房が僕の動きに合わせて揺れた。その上に視線をずらすと、泣きそうな顔の少女が自分を見ている。
可愛い。実を言うと処女を抱くのは初めてだったのでここまでとは思わなかった。小さな体も大きな胸も、普段のクールな姿からは想像できない甘い声と弱った表情も。可愛い。可愛い。可愛い。
そんな考えで頭がいっぱいになって、気付けば僕はスツルム殿の中に吐精していた。これでおしまい。抜いたら処女のスツルム殿との交わりはこれっきり。残念だと思いつつも、急速に醒めてきた状態では続けられない。スツルム殿から己を引き抜き、放心状態の彼女の頬に口付けた。
「十分楽しませてもらったよ」
そう言ってみたが、スツルム殿は感情を失ったかの様に、ただ小さく頷いただけだった。風邪を引かないよう、汗と汚れを拭いて布団を被せてやる。僕も自分のベットに戻るのが面倒で、灯りを吹き消すとそのまま隣に寝転んだ。
「ごめんね、怖かった?」
背を向けているスツルム殿は答えない。
「だったら、もうこういう事するのはやめ……」
「いや、また困ったら、頼む」
……あらあら。味を占めちゃったか。
「そぉ? じゃあ……」
僕の方も満更でもなかったし、悪くはないかな。布団とスツルム殿の体の間に手を差し込み、先程まで蹂躙していた腹の上を撫でる。
「おい、まだやる……」
「次からも同じだけ払うから、僕以外には売らないでくれる?」
「え」
「え?」
いや、何言ってるの僕? それ僕がお店に行くの我慢しないと破産しちゃうよ~。
……まあでも、スツルム殿のこんなか弱い姿を見るのは、僕だけの特権にしておきたいかもしれない。
「勿論……。客を増やして傭兵仲間に気付かれたら困るからな」
スツルム殿が此方を見て、それから恥ずかしそうに布団の中に鼻まで潜った。うっ、可愛い。プロのお店では演技でしかこんなの拝めないぞ。
ん? プロ?
「あっ」
「なんだ急に」
「いや……薬も何も準備してないのに中出ししちゃったと思って……。でも大丈夫! 異種族だから滅多に子供は出来ないよ」
慌てて慰めたが、ぐす、と鼻をすする音が聞こえた。
「ごめんねぇ!? 中出しそんなに嫌だった? 出す前に訊けば良かったねごめんごめん」
「そうじゃない……」
何が? そう訊きたかったけど、スツルム殿が頭の先まで布団に潜ってしまったので、僕は諦めて腹を擦っていた手を引いた。
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