宇宙混沌
Eyecatch

第3章:Love Still Alive [7/7]

 三本目を吸い終わったところで、ドランクも流石に箱を仕舞った。一晩中吸い続ける訳にもいかない。明日も仕事があるから、無理にでも寝なければ。
 灰皿のごみを捨てて寝ようとした時、宿の窓に差し込む月明かりが何かに一瞬遮られる。空を見上げれば、見覚えのある形の騎空艇が港へ向かっていた。
「グランサイファー……」
 という事は、彼女もこの島に。
 スツルムが十年近く、自分に感情を取り戻そうと苦悩してきた事は知っている。それをほんの一瞬で前進させた少女と、また会えるのか。
 彼女と接触する度に少しずつ、ドランクが人間らしさを取り戻している事は、ドランク自身にもスツルムにも明白だ。最初は警戒していたスツルムも、最近は積極的に彼女の誘いを断ろうとはしない。
 寝よう。明日は少しでも街で長く働かなければ。ドランクは先程まで脳内を覆い尽くしていた不安を追いやり、布団を頭の上まで被った。

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