三日目 朝
「こんなので良いか?」
「完成したの!? 見せて見せて! えっ凄ーい! 最初からこうやって売られてたみたいだ」
「……お前のマントも貸せ」
「根詰めて大丈夫?」
「あたしもどうせ暇だから……」
ゴロゴロゴロゴロゴロ……。
「……天気悪いねえ」
「艇も昨日より揺れてるな。酔うなよ」
「頑張る」
「頑張れ。……ドランク?」
「天罰が下って、騎空艇ごと空の底に落ちるかもね」
「……ドラ……」
「そしたら一緒に地獄に落ちてくれる?」
「…………そうだな」
三日目 昼
「天気悪いねえ」
「…………」
「天罰下って、騎空艇ごと落ちるかもねぇ」
「その話は朝も聞いた」
「僕は地獄行きだろうけど、スツルム殿は天国に行きそうだな」
「痛っ…」
「どうしたの?」
「針が刺さった」
「見せて。治してあげる」
「……ありがとう」
三日目 夜
グスッ。
「お婆ちゃん……」
「…………」