宇宙混沌
Eyecatch

第1章:男の子になっちゃったジータちゃん [3/5]

「……光が消えた? !?」
 ジータは呟いて、その自分の声に驚いて喉に手を当てた。低い。まるで男の子の様。
「一体何だったんだろうねって、ええ!?」
 口調からしてドランクだったが、響いた声は女性のそれだった。ジータは恐る恐る、再度光を灯す。
 目の前に居たのは、驚愕の表情を浮かべ、ずり落ちそうな服を必死で抑えている、フェリによく似た垂れ目の女性だった。
「ド、ドランク? な、なにこれ……」
 ジータは杖を振り、皆の様子を確認する。アオイドスとジャスティンは元が中性的なので殆ど変化は無かったが、アオイドスの方は身長がかなり縮んでいた。スツルムが居ない。
「だ、団長さんだよね? 消去法で」
 ドランクと思われる女性は困った顔で尋ねる。ジータはぶんぶんと首を縦に振った。
「君、髪形と髪の色まで変わっているぞ」
 小さくなったアオイドスが、歩きにくそうにしながらジータに近付いて、ポケットから出した手鏡を見せる。
「ほんとだ……」
 金髪は明るい茶髪に。おかっぱ頭は短髪に。
「で、でも信じて! ジータだから!」
「解ってるよ。スツルム殿は此処に居るし」
 気付かなかった。背を向けてしゃがみ込んでいる巨躯のドラフがそうらしい。体格の変化が大きかったために服が破れてしまった様だ。
「性別を入れ替えるとか悪趣味すぎませんか」
 一番変化の少ないジャスティンが、少し高くなった声で一番苛ついている声を出す。
「また星晶獣かなあ」
 ジータの呟きに、そうかもね、とドランクが同調する。
「でも困ったな……。僕もスツルム殿もこの格好じゃ出歩けないし」
 今にもはみ出しそうな胸の膨らみから、女の姿になったアオイドス達が気まずそうに目を逸らす。
「と、とにかくまず服ね!?」
 ジータはアオイドスとジャスティンを見て、頷き合う。
「調達してくるから待ってて!」
 そう言うと三人は、ドランクとスツルムを暗闇に残し、来た道を急いで戻って行った。

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