宇宙混沌
Eyecatch

手合わせ


 無理矢理、無理矢理かあ……ふーん、無理矢理ねえ……。
「いや選択肢として挙げたけれども! え、無理矢理? スツルム殿そういう願望あるの!?」
「願望じゃない。お前にそうされたいだけだ」
「それを願望って言うんだよ!」
 額を押さえる。経験少ない人間に一番難しいやつ来ちゃったじゃんこれ。
「ちなみにその理由は?」
「最近になって、あの時教師や視察団が、お前が何をしようと思ったのかが解ったんだが、もしそうだったとしてそのままされていたらと想像すると興奮する」
「真顔で詳細に説明しないで!」
「訊いたのお前だろ……」
 お前が無理なら良い。そう言って背を向けられる。
「出来ないとは言ってないでしょ! 無理矢理すれば良いんだね?」
「出来るのか?」
「頑張る!」
「なんかもうこの時点で全く情緒が無い」
「えーじゃあ」
 僕はスツルム殿の肩を掴むと、ぐいっと引っ張って体を此方に向けさせた。
「此処からは本気ね」

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